2007年4月29日日曜日

遊ぶまち新潟市

2000年、「新潟市郷土資料館」(いまは閉館)に入りました。

背丈ほどの竹をたてに割り、乾燥させて文字を記したものを「柱かけ」といいますが、それが新潟県指定文化財になっておりました。次のようなことが昔のことばでかかれてありました。

「用事があっても早く起きるようなことはするな。

暇があってもこつこつ働くようなことをするな。

金は恋のために使い、宝は酒に使え。…」


そうです。地元の人にいわせると、新潟市はあそぶ街です。

飲み屋が3000軒あります。それも市内一円どこにでもあります。町中が歓楽街です。1坪空き地があったら、新潟市民は飲み屋を始めます。

「杉の木と男は新潟では育たない」といわれます。
米がうまく、魚が新鮮で、酒が上等で、女性が従順でつくすので、男は飲んで遊んでふぬけになるからです。

天領だったせいで、お上まかせでのんきな土地柄です。
『堕落論』(新潮文庫 ) の著者 坂口安吾はこの地の人です。

小 沢昭一に『美人諸国ばなし』(新潮文庫 ) があります。

美人は日本海側では、秋田、新潟、石川、京都、島根と県を一つおきにとびこえて生まれます。

新潟美人は、信濃川、阿賀野川という川のきれいな 水で育つのでしょう。水が化粧水となるからでしょう。

そういえば、美人の産地は、きれいな水を必要とする織物の町でもあります。

新潟市には、芸子専門学校があり、いま80人が学んでいるそうです。
新潟の女性は口が堅いので、芸子に最適とのことです。



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