2007年6月10日日曜日

過疎を知らない胎内市黒川村

2000年11月、新潟市の銀座にあたる古町(ふるまち)で「どんどん」というお祭りをやっていました。屋台のそばと焼き鳥がおいしかったので、「どこからですか?」たずねたら、黒川村役場からの出張サービスだとのこと、早速黒川村へでかけることにしました。

新潟駅から南イリノイ大学のある中条(なかじょう)まで列車で1時間北上し、中条駅からバスで1時間乗りました。日本一豊かな村だそうです。若い人も多く過疎問題がありません。

伊藤孝次郎さんは1955年より村長をしています。75歳で海軍経理出身だそうです。採用辞令を渡した新入りの役場職員が今では退職する年齢に達しています。 12期48年の町長です。

30年間にわたり役場職員を1年間ヨーロッパの酪農場などの施設に派遣しています。外にでて日本をみ、自分の村をみるようにとの材育成計画からです。

黒川村や役場にはひっきりなしに見学者が訪れます。村長にアポをとるのに2ヶ月かかるとのことでした。役場職員は民間発想で腰が低いです。帰りがけに村役場の玄関をみたら「今日の視察団予定」の看板がかかっていました。

胎内(たいない)パークホテルにとまりました。1,2階が農林水産省の研修機関で、3,4階が国民宿舎です。公共機関からの補助をうまくつかってホテルを経営しているわけです。10年前から県外ナンバーの車も多くなりました。

事業はほとんどが村営です。以下のようなことがセールスポイントです。

  • スキー。 ゴルフ。 キャンプ。 テニス。 パラグライダー。 登山。 合宿。クアハウスクス(温泉浴)。。 遊園地と動物園。胎内フィッシングパーク。 胎内フラワーパーク。ポニー牧場。胎内川大噴水 ボート
  • 胎内高原ビール。 胎内牛。 胎内ハム。 黒豚。 馬刺。 そば処「みゆき庵」。越の胎内(地酒)
  • 黒川村郷土文化伝習館。日本最古の黒川油田。越後胎内観音。胎内昆虫の家。クレーストーン博士の館(黒川村粘土・鉱物資料館)

4冊本の『黒川村村誌』が出版されています。

黒川村は、いまは胎内市となっています。2000年の状況が今はどうなっているか、再訪したく思っています。

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【追記】2006年時点での黒川村の問題点です。
  • 胎内リゾートは1日2000万円の赤字
    • 長期計画がない  
    • 支配人が市職員で素人
    • 営業が弱い
  • ホテル宿泊者減は、暖冬も影響

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