2007年6月23日土曜日

夏の湯沢は高原植物

湯沢高原 アルプの里
冬の越後湯沢は、スキー、温泉で有名です。
夏は高原植物がお招きです。

166人乗りのゴンドラで10分足らずで湯沢高原アルプの里につきます。
自然保護や健康志向の高まりもあるのでしょう中高年のバックパック姿が目立ちます。

幻の花 「ヒマラヤの青いケシ」

日本一のロックガーデンは、上越新幹線の大清水トンネ ルをつくったときの岩石でつくられました。

ここに、1000種の高山植物の主役「ヒマラヤの青いケシ」がひっそりとたたずんでいます。
高山植物は、きびしい環境のせいで、小さくちょろちょろ咲きます。

坂東眞理子の『女性の品格』には、「花の名前を覚えましょう」とあります。

アヤメヶ池

ピッツアレストラン

レストランは2007年6月にリニューアルしたばかりです。
日本ケーブルの経営になります。高橋支店長がご意見をお伺いしたいというので、観光情報学会の大内会長共々以下をのべました。
  • 2階には、オープンエアのベランダがほしい。すがすがしい高原の里にきて、屋内に閉じこめられたくない。
  • 1階のコーラの傘とテーブルは、地元湯沢の木製のものがふさわしい。
  • ガーデンはコンクリートではなく、土で固めてほしい。
アルプの里では、ボブスレー、ゴーカートも楽しめ、いずれ天体ウォッチも仲間入りしそうです。

2007年6月19日火曜日

北前航路で花火王国になった新潟

北前船(きたまえぶね)を運んだ対馬海流

  • 越後新潟は花火が盛んなところです。
    次のようないわれがあるようです。
  • 戦国時代、織田信長は火薬を盛んに使いました。
    火薬製造の元締めは、堺の商人でした。
  • しかし、江戸時代になると家康は鉄砲をきびしく取り締まりました。
    このため火薬職人は、鉄砲から花火に鞍替えしました。
  • これら花火職人は北前船に乗って越後にもやってきました。
    越後は広く、花火を打ち上げるにも見るにも最適の地でした。
    こうして、越後は花火王国になっていきました。
  • 長岡花火は、日本3大花火のひとつです。
    他は秋田の大曲、茨城の土浦です。
    650mもの花を咲かせます。
    長岡の花火は戦前も行われていましたが、
    1947年に長岡復興の象徴として復活しました。
  • 山本五十六の長岡は、1945年空襲を受け、1500人が犠牲になり、6万人が家を焼かれました。
    長岡空襲といいます。
    • 『にいがた観光通信』2007年、Vol33
  • 北前船のルートは、大阪→瀬戸内海→関門海峡→北陸→北海道の松前(函館近辺)でした。
    対馬海流は、小走りぐらいのスピードで走っています。
  • 1609 年家康は、船は500石積み以下とすることと決めました。
    マストは1本だけにし、甲板(かんぱん)は禁止でした。
    この禁令により、波の荒い太平 洋岸の航海は不可能になり、北前航路ができたのでした。

2007年6月10日日曜日

過疎を知らない胎内市黒川村

2000年11月、新潟市の銀座にあたる古町(ふるまち)で「どんどん」というお祭りをやっていました。屋台のそばと焼き鳥がおいしかったので、「どこからですか?」たずねたら、黒川村役場からの出張サービスだとのこと、早速黒川村へでかけることにしました。

新潟駅から南イリノイ大学のある中条(なかじょう)まで列車で1時間北上し、中条駅からバスで1時間乗りました。日本一豊かな村だそうです。若い人も多く過疎問題がありません。

伊藤孝次郎さんは1955年より村長をしています。75歳で海軍経理出身だそうです。採用辞令を渡した新入りの役場職員が今では退職する年齢に達しています。 12期48年の町長です。

30年間にわたり役場職員を1年間ヨーロッパの酪農場などの施設に派遣しています。外にでて日本をみ、自分の村をみるようにとの材育成計画からです。

黒川村や役場にはひっきりなしに見学者が訪れます。村長にアポをとるのに2ヶ月かかるとのことでした。役場職員は民間発想で腰が低いです。帰りがけに村役場の玄関をみたら「今日の視察団予定」の看板がかかっていました。

胎内(たいない)パークホテルにとまりました。1,2階が農林水産省の研修機関で、3,4階が国民宿舎です。公共機関からの補助をうまくつかってホテルを経営しているわけです。10年前から県外ナンバーの車も多くなりました。

事業はほとんどが村営です。以下のようなことがセールスポイントです。

  • スキー。 ゴルフ。 キャンプ。 テニス。 パラグライダー。 登山。 合宿。クアハウスクス(温泉浴)。。 遊園地と動物園。胎内フィッシングパーク。 胎内フラワーパーク。ポニー牧場。胎内川大噴水 ボート
  • 胎内高原ビール。 胎内牛。 胎内ハム。 黒豚。 馬刺。 そば処「みゆき庵」。越の胎内(地酒)
  • 黒川村郷土文化伝習館。日本最古の黒川油田。越後胎内観音。胎内昆虫の家。クレーストーン博士の館(黒川村粘土・鉱物資料館)

4冊本の『黒川村村誌』が出版されています。

黒川村は、いまは胎内市となっています。2000年の状況が今はどうなっているか、再訪したく思っています。

===============================
【追記】2006年時点での黒川村の問題点です。
  • 胎内リゾートは1日2000万円の赤字
    • 長期計画がない  
    • 支配人が市職員で素人
    • 営業が弱い
  • ホテル宿泊者減は、暖冬も影響

目次


4月 (21)