2008年6月10日火曜日

NHK:来年の大河ドラマ「天地人」、配役決定 長岡で勝ちどき /新潟

 NHKは3日、来年の大河ドラマ「天地人」の出演者を発表した。既に決まっている直江兼続役の妻夫木聡さんに加え、兼続の妻お船役に常盤貴子さん▽兼続の弟、樋口与七(大国実頼)役に小泉孝太郎さん▽真田幸村の妹で、忍びの初音役には長澤まさみさんが選ばれた。

 配役決定を記念して長岡市では、兼続に扮(ふん)した職員が懸垂幕を掲げて勝ちどきを上げ、市民らにA4判の号外1000部を配布。森民夫市長は「お船の方の古里・与板をはじめ、地元長岡の期待は高まっている」とのコメントを発表した。

 泉田裕彦知事も「大変豪華な顔ぶれで、ますます楽しみになった。県内でもロケをして、県民の方とふれ合っていただきたい。(ゆかりのある他県とも)連携を取って、郷土の英雄としてアピールしたい」と述べた。【根本太一、渡辺暢】

 他の主な出演者は、次の通り(敬称略)

 北村一輝=上杉景勝▽高嶋政伸=樋口惣右衛門(兼続の父)▽田中美佐子=お藤(兼続の母)▽東幹久=泉沢久秀(兼続の親友)▽玉山鉄二=上杉景虎▽▽高島礼子=仙桃院(景勝の母)▽阿部寛=上杉謙信。

毎日新聞 2008年6月4日 地方版

2008年1月15日火曜日

現代アートで交流の場、長岡で倉庫改築したギャラリーが人気

(2008年1月10日 読売新聞)

「人とアートが出会う場所にしたい」と、思いを話す立見さん(長岡市のギャラリー「mu-an」で)

 長岡市呉服町で、民家の倉庫を改装して開設されたギャラリー「mu―an」が、昨年9月のオープン以来、市民の憩いの場として人気を集めている。 画家の立見迪子さん(61)が、同市内で現代アート発信の場となっていた画廊がなくなるのを惜しんで開いたギャラリー。立見さんは「小さな芸術の芽が育っ ていく場所にしたい」と意気込んでいる。

 「mu―an」は、同市東坂之上町の画廊「dot ONE」が、市の市街地再開発事業のあおりで立ち退きを迫られ、閉廊が決まったことがオープンのきっかけとなった。

 画廊は、立見さんら現代アートの作家にとって、作品を発表する場を提供してくれ、天井や床も自由奔放に使うことができた、思い出の場所。立見さん が「なくなるのは寂しい」と、画廊のオーナーに、自宅の倉庫を利用してはどうかと持ちかけたところ、逆に「あなたがやってみたらどうか」と勧められた。

 旧長岡市は、日本でも早い時期から現代アート作品を積極的に展示してきたという土地柄。現代アートという新しい芸術のジャンルが国内で足場を固めていくのに街も貢献してきた。

 立見さん自身も高校生時代、長岡を訪れた岡本太郎に感銘を受けた経験がある。そんな当時の自分と同じように、芸術家を目指す若者たちが作品を展示できる場所を残したいと、熟考の末、ギャラリーのオープンを決めた。

 約40平方メートルのコンクリート造りの倉庫を改装し、地面には板床を張った。仲間のアドバイスを受けて、壁や天井は「作品が主役として映えるように」と、白で統一。屋外にも作品を展示できるよう庭木も整備し、テラスも設置した。

 非日常的な空間の中でも「ホッと一息つける」ようにと考え、ギャラリーの一角に6席分のカフェスペースも設けた。

 オープン以来、国内外で活躍する現代アートの作家たちの個展が開かれて、毎回約500人が訪れている。立見さんは「作品を通じて様々な人とアートが出会う場所にしたい」と話している。問い合わせは同ギャラリー(0258・33・1900)まで。


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