新潟の男は甘えん坊で、女は忍耐強い
新潟では、家の跡継ぎである長男を兄者(あにじゃ)とよび、別格にあつかいます。大家族で母や姉が世話を焼いてくれるため、男子は甘えん坊で、自立心がとぼしくなりがちです。
「新潟では、杉の木と男の子は育たない」といわれるのもこのためです。
兄者をたてることを幼少からしつけられる女性は、忍耐つよく世話好きになります。「苦労をともにするなら越後女」といわれます。
新潟県の離婚率は全国最低クラスです。
【cf.】
武光誠『県民性の日本地図』文春新書
【追】
長岡では、兄者は、上の方では「あんさま」、一般家庭では「あんにゃ」とよばれます。次男以降は「おじ」となります。兄者の嫁は「ねえさん」とよばれます。